第54番礼所 延命寺 子どもと四国お遍路88ケ所御朱印巡り 梵鐘伝説の学問道場

54番延命寺のアイキャッチ画像 遍路四国88ケ所巡り
スポンサーリンク

88ケ所の順番ばらばらに巡っている、四国お遍路巡り。

子どもと一緒に車での巡礼をしています。

愛媛県今治市にある54番の延命寺(えんめいじ)に行ってきました。

タオルと造船の町で知られる今治は、江戸の初め、宇和島から入部した藤堂高虎によって築かれた城下町である。

高虎はその後、伊勢・伊賀への転封となり、1635年(寛永12)に松平定房が入部する。以後明治まで久松松平平氏が治めた町である。

中世には、瀬戸内に勢力を拡大した村上水軍が、沖合に浮かぶ芸予諸島を根城にした。古代には伊予の国府も置かれた要衝の地。

それでは早速、四国88ケ所巡り、愛媛県今治市の第五十四番の延命寺(えんめいじ)をみていきましょう。

スポンサーリンク

第54番 延命寺 梵鐘伝説の寺 車でいってみた

延命寺詳細

54番延命寺の山門
延命寺
宗派真言宗豊山派
開基行基
創建720年(養老4)
山号近見山
本尊不動明王(伝行基作)

延命寺 四国霊場第54番礼所。

今治には6つの霊場があり、延命寺は最初の礼所となる。

 寺は今治街道(国道196号線)を南に臨み、山を背にして建つ。背後の山は近見山という標高244メートルの山になる。頂上からは、南に今治市街とその向こうに石槌山、北に目を向けると造船ドッグが並ぶ波止浜湾と、島々が点在するしまなみ海道が望める。天然の良港の波止浜は、全国有数の造船業をささえる心臓部である。

 寺の縁起によれば、聖武天皇の勅願により行基が不動明王坐像を刻み、山頂付近に堂宇を建て安置したのが始まりとされる。弘仁年間(810〜824)に嵯峨天皇の勅願を受けた弘法大師が再興し、不動院円明寺と名付けた。

 信仰と学問の中心道場として栄え、鎌倉時代には華厳宗の僧、凝念(1240〜1321)がここで仏教入門書的な『八宗綱要』(1268)を著したことはよく知られる。

 その後、何度かの火災に遭っては再興をくり返し、1727年(享保12)に現在の山麓地へ移る。本尊はその都度難を逃れたため、「火伏せ不動尊」と呼ばれている。また、寺号が53番の円明寺と同じため、明治になって、江戸時代からの俗称であった延命寺に改められた。寺には江戸時代の僧真念の道標も伝わる。

恒例の54番ポーズ

54番延命寺の人文字
54の人文字

54を表現してみました。

割と小さめな門ですね。

黄金の札が目立っていますが、近くに行かないと文字が見えませんね。

54番延命寺の仁王
仁王

門の中には仁王、赤い色で鮮やかで迫力があります。

今回の訪問で88箇所巡り4回目となります。

  • 1回目は12箇所、2回目は4箇所のお寺を巡りました。
  • 2回目は84-87番です。
  • 3回目は46-53番です。
  • 4回目は54-59番です。

子どもと巡るメリット 延命寺

54番延命寺の子どもたちが鐘をならす
鐘を鳴らす
目的

お金の大切さと、挨拶等の練習。

お寺から得るものは多数ある。

恥ずかしがらずに何でもできるように経験させることで、子どもの成長にも役に立つと思ってます。

大きいお子さんであれば歴史の勉強にも役に立ちそうですね。

延命寺での子どもの様子

54番延命寺の手水場で遊ぶ
手水場

いつもどおりまずは手水場で手洗いついでの、水遊びです。

本当に子どもは水が大好きです。

54番延命寺で水子地蔵に水をかける子ども
水子地蔵

水子地蔵も水があるので、いつもどおり水子地蔵に水をかけまくってます。

54番延命寺の水子地蔵の子どもの置物
水子地蔵の周りの子ども

水子地蔵の周りにはたくさんの子どもの置物が。

なんとも可愛い姿をしてますが、亡くなった子どものことをふと思うと悲しくもなりますね。

てきとーる的 延命寺 ベストショット

54番延命寺の景色
本堂から眺める

本堂の少し高くなった場所から境内全体を眺めると美しい姿を見ることができます。

この日は曇っており、少し残念でしたが、晴れていればもっと美しい姿かもしれません。

曇っていても感じかた一つで、色んな見方ができます。

お寺に誰もいない寂しい景色を楽しむには曇りがちょうどいいかもしれません。

てきとーる的 延命寺 見どころ案内

54番延命寺の駐車場から
駐車場から門を臨む

駐車場は門を通り過ぎたところにあります。

愛媛県今治市のお寺は駐車料金を取る場所が多いですが、54番延命寺は無料でした。

今治市は都会でもないのに、駐車場代を取るというひどいお寺が多いのであまり印象がよくないです。

54番延命寺の梵鐘の案内
梵鐘

駐車場のすぐ横には梵鐘があります。

こちらが伝説が残る梵鐘になります。

梵鐘(近見次郎) 有形文化財

  • 鋳造 宝永元年(1704年)
  • 口径 62センチメートル
  • 高さ 112センチメートル

この鐘は、四面に当山の歴史が刻まれてあるので、当山のみならず郷土史上にもかけがえのない貴重文化財である。

去る大戦中、当局からこの鐘を軍用に提出せよと厳命されたが、故 越智熊太郎先生の絶大なご尽力でからくも提出を免除され現存されているものである。

54番延命寺の梵鐘
梵鐘
梵鐘の伝説

昔、長宗我部の兵士たちが鐘の音色の美しさに魅せられて略奪しようとした。すると、鐘が「いぬる、いぬる(帰る、帰る)」と泣き始め、自分で海に沈んでいったという。

現在活躍しているのは3代目。2代目「近見次郎」は除夜の鐘の時だけ美音が披露される。

54番延命寺の山門の景色
延命寺の門

風情を感じさせてくれる門が出迎えてくれます。

54番延命寺の山門の説明
延命寺山門

延命寺山門

この門は、元、今治城々門の一つでその建造年代は不明であるが、一説では、天明年間の建造だとも言い伝えられ、明治3,4年に今治城を取り壊した時、当山へ譲り受けたものである。

54番延命寺のろうそく
薬師如来前のろうそく

青いろうそくが、薬師如来の前に置かれていました。

納経所にも売られている、お願いごとを書くろうそくのようでした。

54番延命寺の手水場
手水場

続いて手水場です、非常にこじんまりしたものでした。

54番延命寺の不動明王
不動明王と水子地蔵

存在感がありしっかりと佇んでいます。

54番延命寺本堂
本堂

提灯ライトが灯っており、風情があります。

54番延命寺の大師堂への階段
大師堂へ向かう階段

大師堂へ向かう階段です。

本堂より大師堂の方が重きを置かれているような印象です。

54番延命寺の大師堂
大師堂

大師堂は高台にぽつんと建っていました。

結構地味なお寺ですが、梵鐘など歴史を知ることで、巡り方も変わってくると思います。

参拝前には是非調べてから巡りたいものです。

スポンサーリンク

御朱印とお札 第54番礼所延命寺

納経(動画あり) 延命寺

54番延命寺の御朱印場所
納経所

延命寺の納経所です。

お寺は古いですが、納経所は新しいもので、売店に多くの物が売られているので、見ているだけでも何か買ってしまいそうです。

↓御朱印動画

書き方が天才的な筆さばきです。早すぎてまず真似できないですね。

御朱印してもらうには納経帳を持参しましょう。

納経帳はネットで買う方が、いろいろあり好みのものを選ぶことができます。

納経帳は必須アイテムです。下記より↓

ネットでお気に入のデザインや限定商品を購入して持参するのがおすすめです。

ネットからの購入は下記より↓鬼滅の刃御朱印帳もあります。

御朱印と御札(御詠歌札) 延命寺

54番延命寺の御朱印
延命寺御朱印

延命寺の御朱印です。

芸術的な書き方をした御朱印です。おもしろいですねー。

さすが88箇所です、趣向をこらした御朱印にパワーを感じます。

54番延命寺のお札
お札

左は不動明王です。

本尊の不動明王、大日如来の宝冠をいただき、大日如来と合体しているという珍しい像。

なんか、ものすごく強そうですねー、合体しているというのでさらにパワーありまくりな印象です。


令和元年5月〜令和3年12月末まで右側の御札が授与されます。

右側のには歌が記載されています。

くもりなき鏡の縁とながむれば

のこさず影をうつすものかな

まとめ 第54番礼所延命寺

54番延命寺の石板
坂村真民

四国88箇所の54番延命寺いかがだったでしょうか。

上記写真の石碑は坂村真民(さかむらしんみん)さんの言葉「念ずれば 花ひらく」だそうです。

梵鐘が有名で、歴史を感じる伝説が伝わるおもしろいお寺でした。

鐘を鳴らして美しい音色を聴いてみてはいかがだったでしょうか。

コメント