中古マンションのフルリノベーションを経験して、どうやったらおしゃれにデザインできるのか色々と勉強になりました。特にキッチン周辺はもっともデザイン的に左右されやすい場所なので、しっかりと考えておきたい箇所です。
フルリノベーションの経験を基におしゃれに仕上げるにはどうしたらいいかを紹介したいと思います。
中古マンションのフルリノベーションを1年間かけてDIYで完成させました。
最初に全てを計画して、計画どおりに実行したわけではなく、作りながら試行錯誤して完成させました。
やっていく途中で、ここはこうしたい!って思うことが多々あり、想像だけでプランするのってかなり難しいし、うまくいくとは限りません。
DIYのメリットはいくらでも変更可能なこと。
DIYのメリットをうまく活かしながらデザインしていきました。
完成してから思ったのはやはり、単調なデザインよりも目を引くアクセントが必要ということ。
キッチンはタイル等を使うことで、目を引く方が断然見た目がよくなる
既製品のキッチンが浮かないように素材の組み合わせが重要
システムキッチンって、既製品なので結構浮きます。
全て1からキッチンを作ってもいいのですが、使い勝手では既製品が使いやすいですし、悩みどころです。
既製品をうまく調和させることがデザインと機能性の両方を手に入れる秘訣です。
それでは実例を交えながらキッチンの作り方をみていきましょう。
リフォーム キッチンデザインの秘訣
システムキッチンは既製品なので、どうしてもキレイできっちりした印象があり、存在感が満点です。
そんな存在感が強いシステムキッチンに対して、空間を壁紙とよくある既製品フローリングにしてしまうと、味気の無い印象に仕上がります。
さらにシステムキッチンだけが浮いてしまい、低グレードだと安っぽさを冗長してしまします。
ではどうすればいいのか?
- 床素材には無垢のフローリングもしくは、石材タイルを使って味わいを出す
- 壁素材には、タイルやモザイクタイルを使い素材のアクセントを出す
タカラスタンダードのエーデル、システムキッチンの中では低〜中のグレードです。
質感に光沢感があり、よくある既製品の光沢感のあるフローリングを使うと確実に安っぽさがアップします。
しかし、上記の画像では無垢の見た目、そしてアンティークっぽい加工がされたフローリングを使用。
キッチンとの調和を図り、お互いの存在感をうまく引き出しています。
続いて壁面です。
こちらもタカラスタンダードのエーデルですが、ガスコンロの後ろ壁面にはよくあるキッチンパネルが使われています。
キッチンパネルと普通の壁紙だけにしてしまうと、光沢感ばかりで安っぽく仕上がります。
しかし、上記画像だとレンガや本物素材の見た目になっており、キッチンの存在感をうまく抑えています。
よくあるパターンとしては、上記画像でしょう。
既製品ですべて整えた印象。
見慣れていて、決して悪くは無いのですが、良くもみえません。
雑貨や家具でうまくバランスを取っている印象で、普通の一般的な家庭だとここまでうまく利用できないでしょう。
やはりポイントは下記↓
本物志向の素材をうまく使うこと
筆者てきとーるもリノベーションしながら思いましたが、単純に壁紙(塗装含め)と合わせるといまいちおもしろくない空間に仕上がってしまいます。
では、どういった空間にしていったのか続いてみていきましょう。
システムキッチン空間デザイン 実例
システムキッチンはタカラスタンダードのエーデルにしました。
エーデルは低価格ながら使い勝手と機能性を両立しています。
エーデルの紹介記事↓
キッチンの側面にはモザイクタイルを貼り、素材感でキッチンだけに注目がいかないようアクセントにしています。
換気扇も単純に壁付けではなく、浮かせるようなデザインにして、ダクト管をむき出し状態にしました。
キッチンだけでなく、側面のモザイク、換気扇が目立つことにより、キッチンだけの存在感が出過ぎないように配慮しました。
そして床材には石材タイルと無垢の床材を使って本物志向で調和させてます。
背面にはキッチンカウンターを自作し、モザイクタイルを貼っています。
モザイクタイルは光の加減で見え方が異なるので、見ていて飽きることがないです。
素材に加工がされた石材床タイルとの相性も良いです。
モザイクタイルはDIYでも十分できるので、現在壁紙になっているのであれば、モザイクタイルに張り替えるとかなり印象が変わってくるのでおすすめです。
床材の石材タイル。
石材タイルはざらついた加工がされており、滑ることもなく、暑い時期にはひんやりとして最高の感触です。
しかし冬には冷たすぎるので、床暖房は必須。
床暖房は1万円程度でDIY導入可能です。
フィルム式で設置も簡単なので、おすすめです。
冬場は寝転びたくなるくらい暖かく快適な空間になります。
異素材をうまく合わせることで、空間全体の雰囲気を引き上げてくれます。
とくに本物の素材を使うのがベスト。
背面には木材をところどころ見せています。
背面のキッチンは無垢の木材を使ってDIY作成しています。
外側はキッチンと似たライトグレーで塗装していますが、中は木材がそのまま残るように見せています。
ところどころ木材を使うことで、冷めた印象になりすぎないように工夫しています。
収納は大きすぎると存在感が強くなりすぎるので、最低限に抑えた高さに設定。
収納の上部にも物を置いて、キッチン小物を見せるとよい空間になります。
キッチン奥には冷蔵庫置場として、少し奥行きをつけて、冷蔵庫が前に出すぎないよう配慮。
ルーバーを使ってうまく冷蔵庫が目立ちすぎないように隠しながらも、抜けの空間を作っています。
全体としてグレートーン、木材で味わいをプラスしているデザインにしました。
キッチンのカラーはホーロー製なのでどうしても光沢感があり、キッチンだけだと安っぽさが出すぎてしまいます。
キッチンだけをアップすると非常に安っぽく見えます。
全体の雰囲気を作ることで、キッチンの安っぽさを抑えて、本物素材との調和をはかっています。
石材と無垢床、モザイクタイルとがうまく合わさって、キッチンだけが存在感をアップしないよう配慮できました。
キッチン空間をうまく作ることで、部屋全体が良い雰囲気になります。
まとめ システムキッチンは全体を考慮して空間デザインする
壁紙+キッチン、おそらく多くの空間がそうなっていることが多いですが、キッチン空間に関しては本物素材を使うことが重要です。
もちろん壁紙と比較するとタイル施工は高くつきますが、長い期間使うのであれば大した出費ではないです。
タイルだと汚れも掃除しやすく機能的です。
床と壁をトータルに考えることで素晴らしい空間が生まれるので、お金をかけてでも本物素材を使って空間デザインすることをおすすめします。
キッチンづくりのDIY作業↓
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