いすゞ117クーペのダッシュボード上部の劣化が激しすぎて、乗れる状態ではありませんでした。
割れてるし修正の仕方はひどいし、乗りたいと思える状態ではないので張り替えることに。
いすゞ117クーペは40年以上も前の車。
外装は塗装でキレイにはなってますが、内装はひどい状態でした。
内装のシートは張替をしたのでキレイに↓
内装を張り替えたことで、室内のようなキレイさが実現。
続いては運転していて最も目に入る内装部分である、ダッシュボード。
陽が当たる部分でもあり、天板部分はかなり劣化が激しい。
昔の車は窓ガラスにUVカット等の機能がない。
よって、余計に劣化が激しくなります。
過去オーナーが補修を試みてますが、どれもひどいありさま。
逆に何もしない方がいいのでは?レベルでした。
あまり言わない方がいいぞ・・・
張替も結構悲惨な仕上がりだったし
補修で何とかなるレベルではない。
張替しか選択肢はない状態。
というわけで、ダッシュボードを外して、上からフェイクレザーを貼ることにしました。
今回は合皮を貼る前の下処理までを紹介します。
それでは早速みていきましょう。
合皮を貼った紹介記事は下記↓
ダッシュボードの取り外し作業 いすゞ117クーペ
ダッシュボードの状態確認 いすゞ117クーペ
見る場所によっては全然キレイです。
特に陽に当たらない部分は劣化もなくキレイな状態。
天板部分は前オーナーが隠す為に、滑り止めで使うカバーを使用。
見た目は非常に悪い。
そして、カバーの下は・・・・
この世の物とは思えないくらいひどい。
これがダッシュボードなのか?
割れ部分に、シリコンかゴムのような素材が入れられている。
ヒビや割れでひどい状態。
紫外線にやられて、表皮が劣化。
中のスポンジのような素材が出てきている状態。
ダッシュボードを付けたままでの補修はもう困難。
他の117クーペオーナーが紹介している対応方法も、上からカバーをかぶせる方法が多い。
納得できるやり方ではなさそう。
ダッシュボードを外して素人ながらやってみることに。
ダッシュボードを外す
ダッシュボードを外す前に他の作業も必要。
シートは外さなくてもできるかもしれませんが、外した方が作業は早い。
狭い室内で、シートありで外すのは作業性が悪い。
①シートを外す
②コンソールボックスを外す
③メーターとダッシュボードを外す
以上でダッシュボードを外し、準備が完了しました。
参考 ダッシュボードを外すまでに必要な工具
- ソケットレンチ
- コンビネーションレンチ
- ドライバー
工具は良いものがおすすめ。
一生使えるものなので、良いものを買うことをおすすめします↓
ダッシュボードの下処理を行う いすゞ117クーペ
大きな傷、凹み、盛り上がりを削る 天板部分
非常に汚いし見るに堪えない状態です。
紙やすりで削ってもいいのですが、かなり広範囲なので時間がかかる。
ディスクグラインダーやサンダーで削るのがおすすめ。
シリコン等を入れ込んでいる部分は盛り上がったりしているので、しっかりと削る。
ディスクグラインダーはDIYには必須です↓
シリコンかゴムを入れただけの補修。
入れるだけではなく、平らにしてほしかったですねー・・・
平にしたら素材が削れて、塗装が必要になるだろ
中心部分は特に割れが激しかったのでしょう。
シリコンだけではなく、パテが使用されていました。
複数オーナーが作業したのか、複数に分けた補修が施されてる。
合皮を貼るので、接着効果を高める為、全て削るのがGOOD
他の箇所も全て削っておく 接着効果を高める為
もとの状態だと、合皮がくっつかない可能性が高いので、表皮は削っておきます。
ダッシュボードについているパーツは全て外すことをおすすめします。
細かい部分は紙やすり等で対応しましょう。
パーツが付いている部分も削った方が良いです。
パーツ部分はカッター等を使い、スポンジが見えるまで削る。
パーツが接触する部分はすべてスポンジが見える状態にする。
メーターが設置する部分のスポンジを残していたのですが、削った方がいいです。
メーター部分は金属がむき出しになるまではぎとるのがベスト。
メーターを最終的に取り付けた時に、新しい合皮と古いスポンジが重なって、かなり窮屈になります。
※グローブボックスの蓋の開閉で干渉しまくったので、接触部分は全てカットすること
パーツ接触部分は上記のように、金属が見えるまでカッターで切り取る。
合皮で覆うので金属が見えてもOK。
削り完了
紙やすり等でしかりと平らにしておく。
スポンジが見えたりしている部分は後でパテが必要です。
出っ張りをしっかり削ることが目的。
凹みはパテで補修可能ですが、出っ張りは削る時に無くしておくこと。
パテで凹み部分を補修する いすゞ117クーペ
使用するパテ
コニシの屋内パテを使います。
何でもいいと思いますが、安くて簡単に削れるコニシのパテにしました。
パテ埋めと研磨
へこんだ部分や天版のスポンジが見えている部分に塗り込んでいきます。
厚めに盛って、後から削る
後からいくらでも削れるので、厚めにもっておきましょう。
紙やすりで全体を削って平らにする
削る作業はグラインダーより、紙やすりで手で行う方が良いです。
手で平らになっているか確認しながら削ります。
荒めのやすりでOK。100番200番あたり。
パテ埋めと削りはしっかりと行った方が良いです。
ある程度で、あとは合皮を貼ればOKだと思ってましたが、凹凸が結構見えるのでしっかりと行いましょう。
適当さが出てしまったな
1日でやるより、日にちを分けてのんびりやるのがいいでしょう。
メインの乗り物として使っている人には難しいですが・・・
ここまでで合皮を貼る前の下準備は完了です。
まとめ 下処理はかなり重要 念入りに行うこと
ダッシュボードの張替は手間がかかる作業です。
とくにダッシュボードだけやろうとすると気が遠くなります。
シートやコンソールボックスを外すので、ついでに全体をレストアやキレイにするつもりでやると満足度も高くなります。
旧車のレストアはのんびりとやるのがベストです。
ダッシュボードの張替、次はいよいよ合皮を貼っていきます。
パーツ2へ続く。
ディスクグラインダーも良いものがおすすめです↓
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