
ハイエースに乗って5年でやっとリアヒーターの仕組みを理解した筆者てきとーる。冬時期にはやっとリアヒーターを稼働させまくって快適に過ごしています。今回は冬ではなく夏の対策としてのリアヒーター改造を紹介します。
- リアヒーターの構造を理解する
- リアヒーターの熱対策として冷却水をストップさせるDIYカスタム
- まとめ
ハイエースはリアの暖房と冷房の稼働が分離されています。
冷房は冷房用のスイッチ、暖房は暖房用のスイッチが存在していて、それぞれを稼働させないとだめ。
さらにはフロントコンソールのREARボタンを押さないと、そもそもリアの冷暖房は稼働しない。


何もしらない人だったらわからないです。
所有者ですら5年間もまったく理解せずに暖房はつけてませんでした。
暖房はてっきり電気を食うFF式ヒーターと思っていて、バッテリー消費を考えて節約してました・・・
詳しい冷暖房の使い方については別記事で紹介しています↓
冷暖房の仕組みを理解した上で、今回は夏の車中泊対策DIYです。
早速みていきましょう。
ハイエース リアヒーターからくる熱を理解する

車中泊をしていると、リア暖房の熱源からじわりじわりと熱が伝わってきて、とにかく熱い。
リアヒータのを使っていないのに熱が上がってくる。
これはリアヒーターの構造からくるもの。
エンジンを切ってもリアヒーターの熱源(冷却水)から熱が発生する
リアヒーターの仕組みはエンジンの冷却水がリアにも循環していて、リアヒーターはフロントと同様、冷却水の熱を室内に送り込んでいる。
ハイエースの場合はリアにも冷却水が伸ばされており、別にリア専用に暖房が稼働しています。
単純に暖房を使っていなくても、冷却水は循環するので、止めることができない。

車中泊するときって、旅行で長距離運転しているので、確実に冷却水は温まってます。
その熱がエンジンを切っても暑い夏にじわじわと効いてきます。
寝たいのに、床から上がってくる熱で、暑くてなかなか寝れない。
そこで、リアへの冷却水循環をカットするのが今回のDIY。
冷却水ホースをぶった切って開閉バルブを取付ます。
リア冷却水ホースに開閉バルブを取り付けるDIY

リアヒーター排出口の車体したにあるホースに、開閉バルブを取付ます。
上記画像の囲っている部分です。
必要な道具

- ボールバルブ 1/2サイズ
- ホースニップル 1/2サイズ 先端16サイズ
- ホースバンド 20〜25くらいのサイズ
- ホースピンチャー
全てモノタロウで買いましたが、普通にホームセンターで売っている商品ばかりです。
ついでに買うものがあったので、送料無料になるついでに買いました。

ボールバルブ 1/2サイズ
1/2サイズとは、両端に接続するニップル(タケノコ)のサイズです。
1/2サイズで先端も合わせて購入すればいいだけなので、それほどサイズの重要性はないです。

ホースニップル 1/2サイズ 先端16.0
重要なのは先端が16サイズになっているかどうかです。
ハイエースの冷却水ホースには16サイズがぴったりなので、16を必ず選ぶようにしましょう。

ホースバンド 20〜25くらいのサイズ。
注文したホースバンドは13〜19でホースのサイズには合っていたのですが、ギリギリで全然締め込むことができませんでした。
なので、20以上を購入したほうが良いです。

ホースピンチャーセット(2個)
冷却水ホースの流れを止めるために使います。
完全にはとめることはできませんでしたが、無いよりあったほうが良いです。
結論からいうと、ものすごく素早くカットして取付できるならいらないです。
下準備 ボールバルブとニップルを接続

バルブとニップルを接続しておきます。
事前に準備しておかないと、車体下で接続とかはまず無理なので・・・

ボールバルブはレバーをONOFFにすることで、冷却水の行き来を操作できます。

まずはホースニプルにシールテープを巻いていきます。
シールテープはホームセンターで100円程度で購入可能。

シールテープをひっぱりながら密着させるように巻いていきます。
2,3重に巻くくらいでOKです。

手で締め込めるところまで締めていきます。

あとはウォーターポンププライヤーや、パイプレンチを使って、しっかりと締め込んでいきます。
最終的には全部締め込むことはできませんでしたが、力で可能な限りいけるところまで締め込めばOKです。
実践 冷却水ホースをぶった切ってバルブを付ける

冷却水ホースを確認します。
リア暖房吹出口の下を除くと2本の冷却水ホースがあります。

どっちから進んで戻ってくるのかは理解してないので、作業がやりやすい手間のホースをぶった切ることにしました。
結果的に止まればOKなのでどちらでもOKです。

気休め程度のホースピンチャーを準備します。

2箇所を固定して、冷却水の流れを若干止めます。

挟み込んで、回し込んで締め上げていきます。

ホースピンチャーで締めたら、バルブを付ける箇所をカットします。
ホースのカットはカッターナイフで簡単にカットできます。
挟んだ間の冷却水を少し抜こうと思って軽くカットしたのですが、流れが止まりません・・・

冷却水を受けながら止まるのを眺めてましたが、失敗でした。
完全にホースピンチャーで止めることができておらず、ちょろちょろと永久に出てきます。
一気にぶった切って、さっさとバルブを押し込んだ方が冷却水の漏れは少なくて済む

ここからが悲惨なポイントでした。
初めてやるDIYあるあるなので、まー、いつものことです・・・

ちょろちょろ出てとまらないので、一気に2箇所をカット。
当然冷却水が2箇所から出てきます。
どうにもこうにもいかないので、片側にバルブを挿入。
もう片方には工具箱にあったスパークプラグをとりあえず挿入。

とりあえずなんとか止めることができたので、確実に差し込んでいきます。

オイル受け皿の残りオイルと冷却水が混ざって大変なことになってます。
トマトソースのように見えますが、食べれません。

しっかりと置くまで挿入して、ホースバンドで固定します。

しっかりと固定できたので完成です。

カットしたホースです。

それほど長くカットしておらず、短めにカット。
長くカットして足りない・・・ってなると大変なので短めにしておきました。

冷却水がもれもれで大変なことになりましたが、まあ想定内です。
失敗はいつものことなので・・・
失敗から学ぶのですが、2回目やることがほぼ無いので毎回忘れてます。

冷却水は2リットルくらいは流れたと思います。
水道水を補給して完了。
寒冷地仕様で冷却水濃度は高いはずなので、水道水でとりあえずOKとしておきます。
いずれ冷却水の全交換をしようかと思います。

夏の暑い時期になったらバルブをOFFにして冷却水の流れを止めればOKです。
まとめ 格安でできるので、暑さ対策としてはおすすめ

2000円〜3000円程度でできるDIYなので、やって損なしです。
真夏の暑い時期にくる、床からの熱気を遮断できます。
車中泊の大敵である熱対策と同時に、リアの冷房効率アップにも繋がります。
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コメント
てきとーるさま
興味深く拝見しました。私もハイエース所有しておりますが、夏場の車中泊は暑くて寝れません。床面への断熱対策等しましたが、和らぐ程度で原因を探してました。
冷却水を止める対策の効果について、教えていただきたいです。