ある程度解体が進んだので、作りながら部屋をどうしていくか考えたいと思います。
とりあえず床をなんとかしないことには始まりません。
床問題はコンクリートの下地に段差があり、居間までの直張り床だとフラットにすることができない。
ありえないことに、畳を敷く部分を嵩上げするためにコンクリートが流し込まれていました。
そんなことするか?って感じでしたね。
コンクリートなんて流し込んだら、ドリルで削るしか無いし、そんな労力も工具も持ってません。
というわけで、どうするか悩んでいたところ、2重床なるものがマンションではあるらしい。
マンションの床は最近のものだと2重床になってるものが多い。
コンクリートの下地から床を浮かせて、配管等を通して床をフラットに仕上げる。
これって、結構ビルでも採用されていて、床下に配線を通すために床を浮かせています。
これを使えば、高さが違うコンクリートの高さを均一にできます。
というわけで、↓の画像のような状態も改善できます。
高さが違うありえない状態。
いやー、先人たちの知恵には感謝の限りですねー。
マンションのリノベーションには必ず解決策があるので、なんとかなります。
というわけで早速DIYしていきましょう。
万協フロアで2重床下地を作る 必要な工具
必要な工具
レーザー水平器
作成段階においてはこれがないと素人にはかなり厳しい。
絶対に買うべきアイテム、レーザー水平器。
レーザー墨出し器とも言いますね。
水平や垂直をレーザーで示してくれるDIYの強い味方。
もちろんプロも使ってますね。
万協フロア
2重床の土台となるパーツです。
万協はメーカー名で、他のメーカーのものもあります。
万協は有名どころでしょうか。
パーティクルボード
万協フロアの上に乗せて、床の下地をつくるボードです。
かなりの重量で、これをマンションに運び込むのが苦行でした。
今はウッドショックの影響で在庫不足です。
丸のこ
パーティクルボードをカットするのに使います。
こちらものこぎりだとしんどすぎて無理ですね。
電動工具は必須です。
万協フロアで2重床の作成 実践
まずは2重床の高さを決める必要があります。
もともと窓枠より少し下がった場所に床があったのですが、床と窓をフラットにしたいので、窓枠に合わせて床の高さを決めます。
パーティクルボードの上には、合板(15mm)と床材(複合フローリング12mm、無垢床15mm)の高さも考慮する必要があります。
筆者てきとーるは無垢床の予定なので、合板と合わせて3cmを確保した状態で、パーティクルボード(20mm)で合わせた合計5cmの高さを万協フロアの足に合わせる必要があります。
現在のコンクリート部分から窓枠までが10cmもない状態だったので、万協フロアの高さは5cm程度で上下できるものを選びいました。
なおかつ、マンションの床高が上下しているので、ある程度幅をもたせた種類の万協フロアを準備しました。
合計で3種類の万協の高さです。
普通なら1種類でいいんでしょうが、ボロマンションだったのか、床の不陸があり問題だらけです。
まー、昔のマンションなら普通なのでしょうが。
サッシの奥に丸いお餅のようなものがありますが、ウレタンの飛び出した部分です。
コンクリート躯体部分にはウレタンが吹き付けてあり、はみ出した部分ですね。
元和室側はかなりコンクリートの床が高いので、万協フロアも短めが必要でした。
レーザー水平器の出番です。
水平器を使って緑のレーザー位置から○○cmの箇所で床高を合わせればOKです。
が、慣れてないのでこれがなんとも難しい。
毎回ずれたりするし、万協フロアをいくら調整しても、水平が取れない場所が多々。
迷ってても仕方ないので、まずは3列程度敷いてから床高を調整するのがいいようです。
最初の角でいきなり難題だったのですが、パーティクルボードをいびつな形にカットしなくてはいけません。
角だけでなく、サッシ下部に入り込むような形。
一度カットをミスって1枚無駄にした箇所がありました・・・
ある程度ひいたとこで、水平を調整していきます。
このとき重要なのが、パーティクルボードと万協フロアをビスで固定した状態で、水平調整することでうす。
てっきり調整後にビス固定だと思ってたのですが、固定しないと、万協フロアとパーティクルボードがいくらでもズレて、うまく水平がとれません。
水平器もしっかりと水平がとれた場所に置かないと結果的に水平がとれずズレていきます。
不陸な場所には板等をおいて、水平器で水平をとった場所にレーザー水平器を置きましょう。
レーザーの位置が全て同じ高さになっていれば、水平がとれていることになります。
ボードの数カ所で何度も測りながら調整していきます。
この作業は手を抜かないほうがいいです。後々痛い目にあうことになります。
こうやってみると、コンクリートの床高が結構違うのがよくわかります。
こんなとこによく直張りで床を貼っていたなと感心しますね・・・。
端っこになるとあまり幅が狭いパーティクルボードにカットして使用できないので、2列くらいを考慮してカットします。
インパクトドライバーとパーティクルボードビスで固定していきます。
勢いよくよくビスがねじ込まれていく様子は気持ちがいいです。
ビスの頭が出ないようにしっかりと埋め込みましょう。
この上から合板を貼ることになるので、ビスの浮きはNGです。
万協フロアは専用の接着剤を流し込んで固定します。
固定すると一切高さ調整ができなくなるので、調整はしっかりと行ってから接着しましょう。
あとは、テープで隙間を塞いで、隙間からモノが落ちないようにしておきます。
断熱も兼ねてアルミテープにしてみました。
合板を貼る前には剥がす方が良いようですが、このままいこうと思います。
まとめ 万協フロアとレーザー水平器で2重床はDIY可能
キッチン部分や配管が通る場所にはまだ施工できてませんが、半分くらいは2重床にできました。
レーザー水平器と万協フロアがあれば、素人DIYでも十分2重床は可能です。
というより、非常に施工が楽になって、きっちり床を作ることができます。
先人の知恵に感謝の限りですねー。
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